この記事は
「自分の考えを信じる時は苦しむ。信じない時は苦しまない。」
ストレスや苦しみを生む自分の考えに「それは本当ですか?」と問いかけることで、視野が広がり新しい可能性が開ける方法「ワーク」を提唱するByron Katie(バイロン・ケイティ)と4つの質問について書きます。
Contents
Byron Katie(バイロン・ケイティ)とは
バイロン・ケイティはカリフォルニアに住む70代の女性です。
「ワーク」という、自分の考えについて探求する方法を世界中に発信しています。
"彼女は30代でひどいうつ状態になりました。その後、10年かけてうつはひどくなり、ケイティ (人は彼女のことをこう呼びます)は、ほぼ2年、ベッドから 離れることもままならず、自殺衝動に囚われていました。
ところがある日の朝、絶望の淵に立っていた彼女は、人生を変えるような気づきを得ます。
ケイティは、何かについて、そうあるべきではないと思っている時、自分が苦しむことを発見しました。
「夫は、私をもっと愛するべきだ」
「子供たちは私に感謝すべきだ」
というように。逆にそうした考えを信じていない時は、安らぎを感じたのです。うつの原因となっていたのは、身の回りの世界ではなく、世界について自分が信じている考えだと気づきました。ケイティは、 幸福を見つけようとする試みは逆効果であることを悟ります。
世界は「こうあるべきだ」という自分の考えに合うように世界を変えようと無駄な努力をするよりも、こうした考えに問いかけをし、あるがままの現実と向き合うことで、想像できないほどの自由と喜びを体験することができるのです。"(https://thework.com/sites/nihongo/「HP the work of Byron Katie」より)
ワークー4つの質問
ケイティが提唱するワークは、基本「4つの質問」と、「置き換え」で成り立ちます。
ストレスになる考えが湧き出てきた時(「夫はもっと私に優しくするべきだ」とか)
4つの質問を自分に問いかけます。
4つの質問
- それは本当ですか?
- それが本当だと、あなたは言い切れますか?
- その考えを信じる時、あなたはどのように反応しますか?
- その考えがなければ、あなたはどうなりますか?
そして質問の後にその考えについて「置き換えをします。」
置き換え
例えば「夫は私にもっと優しくするべきだ」という考えであれば、
- 「夫は私にもっと優しくするべきでない」(内容を反対にする)
- 「私は夫にもっと優しくするべきだ」(主語を置き換える)
- 「私は私にもっと優しくするべきだ」(自分自身に置き換える)
そして、これらの置き換えの、真実味のある3つの具体例を書き出します。

HPのthework.comに、ダウンロードできる「ジャッジメントワークシート」があります。
プリントして、その質問に沿って答えを書いていくのがオススメです。
文字にしてみると何てことはない質問ですが、
自分の考えと静かに向き合って、じっくりこれらの質問に答えていくとき、大きな発見に出会います。
私が「4つの質問」に出会った時
職場の先輩とうまくいかない日々
私がバイロン・ケイティの4つの質問に出会った時、私は職場の先輩との関係に悩んでいました。
ベテランの彼女。
仕事4年目の私。
仕事4年目の私というのは、自我が芽生えてくるというか、「もっとこうしたい」「私らしく仕事したい」と、
先輩の言うことを聞かず、あれやこれや試してみたい!みたいな次期に突入していました。

と怒る先輩。


と先輩に私のやり方を評価してほしい私。ちゃんとできてるじゃん!見てよ!みたいな。
怒られては泣いて、怒られては泣いて。そんでまた、先輩の怒り方が半端なく怖くて。笑
福祉の仕事っていうのは、仕事で何かを否定されると、人間的に否定された気持ちになります。
「あんた、その仕事のやり方、おかしくない?」と言われると、
「あんた、人としておかしくない?」と言われている気持ちになるのです。
4つの質問と気付き
そんな時に出会った「ワーク」。
私はさっそく4つの質問にとりかかかりました。
「先輩は私のことを正しく評価するべきだ」
- それは本当ですか?→「本当です。ほんとにほんとにほんとうです。」
- それが本当であると絶対言いきれますか?→(この時点でひるむ。)「うーん、いいえ。」
- その考えがある時、あなたはどのように反応しますか?」→「夜、怒りで眠れない。仕事中は、また怒られるかもと思って、自分らしくふるまえない。」
- その考えがなければ、あなたはどうなりますか?→「…!先輩のアドバイスを受けながら、自分の仕事を作り上げていく!」
「それが本当であると絶対言いきれますか?」と言われると、
「別に先輩は私の24時間を見ているわけではないし、私がどういう気持ちで仕事しているかを詳細に話しているわけではないもんな」
という考えにいきつきます。「私はちゃんと先輩に私の考えを説明していたかな?」と冷静になるのです。
そして、「人は他人を正しく評価することなんて、できるのか?無理じゃないか?」となってきます。
そして、「その考えがなければ、あなたはどうなりますか?」と聞かれ
本気の本気で、自分の考えを消して、仕事の風景を思い浮かべた時に、
それは「仕事を頑張る職員と、それにアドバイスする先輩」でしかないと気づいたのです。
置き換えと気付き
初めての「置き換え」も、とても衝撃的で
「先輩は私を正しく評価するべきだ」を置き換えて
- 「先輩は私を正しく評価するべきでない」(人は他人を正しく評価なんてできない)
- 「私は先輩を正しく評価するべきだ」(先輩が何を伝えようとしているのか、ちゃんと聞いていない)
- 「私は私を正しく評価するべきだ」(どれだけ頑張って仕事をしているか、一番知っているのは自分。私こそ、私をちゃんと評価して労ってあげるべき)
これを理解した後の私は全然違う姿勢で仕事に臨むようになりました。
先輩に評価されることを期待せず、自分の考えで仕事に取り組むようになりました。
怒られても、先輩が何を言わんとしているかをちゃんと聞き、自分の意見も冷静に伝え、そして自分で自分の力を信じて仕事をできるようになりました。
そしたら、今では先輩はすごく優しくなって、私を理解してくれるようになって、一緒に楽しくご飯に行けるようになりました。
終わりに
変えるべきは相手ではない。自分の物事の見方だ。
それに気づいてからは、世界の見え方が驚くほど変わったように感じます。
やったことは4つの質問と置き換えだけ。
ケイティの本を読みながら問いかけを続ければ、どんな感情からも自由になれます。
ぜひ、本を読んでみていただきたいです。
おまけ)書籍紹介
オススメ順!バイロン・ケイティの書籍紹介です。
オススメ① はまだが一番初めに読んだケイティの本。初めてはこれがいい。入りやすい。
新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力
オススメ② 本気でワークをやりたい!と思ったらこれ。
オススメ③ ケイティを深く知りたくなったら
もし良かったら読んでみてください!