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人と人との間には、心理学用語で「境界線」と呼ばれる線があります。適切な境界線がある人たちは、心地の良い関係が築いていけますが、境界線を踏み越えるような関係は苦しく、続けることが難しいときがあります。今回はその「境界線」を解説します!
境界線は、「私は私。」「あなたはあなた。」をはっきりさせて、お互いを尊重する線です。
自分と、誰かの間にある線を意識してみましょう。
私は床に赤い紐が転がっているイメージです。
人によってはアクリル板のイメージなんて人もいますが、ちょっと頑丈すぎるなと思って。笑
私はよく「あら!境界線超えちゃったわ!」と思ったりするので、紐くらいが丁度いいです。
一人が境界線を超えてくると、お互い苦しいです。
例えば、友人からの遊びの誘いを断るのに、理由が必要だと思っていませんか?
もしくは、友人を誘ったら断られたとき、「なんか予定があるの?」と聞いていませんか?
私たちは遊びたくない時は遊ばなくていいし、理由を説明する必要はありません。


これだけでいいのです。それが、お互いの気持ちを尊重することであり、境界線が適切だということ。
説明しなくていいことって、たくさんあります。
誰かが苦しんでいるとき、自分も苦しくなってしまうときも、境界線を超えているときです。
それは相手が「この気持ちわかってくれないの?」と超えてくることもあるし、
自分自身が「なんとかしてあげなきゃ。」「大丈夫かな、心配だな。」と相手の苦しみまで背負ってしまっている(それも超えているということ。)場合もあります。
気持ちを尊重することと、共有することは違います。
共有すると、気持ちが巻き込まれて冷静ではいられません。
尊重は、相手の悲しみを認めるということだけです。冷静でいると、自分が無理なく相手にしてあげることが見つかります。
境界線は、大切な人と関係を築く上で欠かせないものです。
人間関係で苦しいなって思うときは、境界線が踏み越えられているとき。
絶対心当たりがあると思います。
私たちは一生懸命人とつながろうとして、その結果どんどん境界線を踏み越えたり、踏み越えられたりしながら頑張っている。
「境界線を踏み越えている」=絶対ダメ!ではないということも伝えたい。
ただ、自分が苦しいとき、相手と自分の足元に転がっている赤い紐を思い出してみてください。
それだけで、少し違う。そこから始まると思っています。